相対性理論

頭髪が剛毛で処置に困る。つまり、普通の人の髪の毛は伸びれば自然と毛先が下を向いて落ち着いてくるのだろうと思うのだが、私のは放射線状に伸び続けて「寝てくれない」、まっすぐに伸び続ける。なので髪の毛が伸びるというよりは頭がマリモのように大きくなるというイメージの方がしっくりくる。髪が伸びると即、頭のサイズが大きくなる。

なので髪の毛を切ってもらいに行くというよりは「頭を小さくしてもらう」という感じ。髪を切ってくれる人もがんばってくれる。時々10分カットなるところも使うが、10分で終わったことはない。20分ぐらいかかる。「最後の仕上げです」と言いながら結構切っている。

頭を小さくしてもらって、家に帰っていつもの鏡を見ると毎回思うのだ、「俺の顔ってこんなに大きかったっけ?」 頭が小さくなると顔が大きくなるのだ。見慣れるまでは毎回びっくりする。太ったかなとか思う。つまりこれが、相対性理論だ。頭が小さくなると顔が大きくなる。「そんなことはない、そう見えるだけだ」と言うのは古典力学で、「いや、ほんまに小さくなったんですよー」とぬけぬけと言うのが相対性理論だ。理系の学部で文系研究室配属だったエセ理系人間なので絶対の自身は無いが、たぶんそんなに違ってないと思う。そういえば、アインシュタインもボサボサ頭だよね。かれも髪の毛切ってもらって、鏡を見ながら相対論を考えたり……してないよなぁ…。

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